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成分ごとのバラの香り分類|10のノート(香調)とは

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Ikki

バラといえば、その美しい花姿とともに、欠かせない魅力のひとつが「香り」です。一口に「バラの香り」と言っても、その種類やニュアンスは実に多様で、感じ方も人それぞれ。しかし、バラの香りには一定の分類や特徴があるのをご存じでしょうか?

この記事では、そんなバラの香りをより深く楽しむために、以下の内容をお届けします。香りの分類を知ることで、自分のお気に入りのバラを見つけたり、バラ園を訪れる際の新たな楽しみ方が広がるかもしれません。ぜひ一緒に、バラの香りの世界を探ってみましょう!

この記事では

・バラの香りの分類”10のノート(香調)”を解説します

そもそもバラの香りって何種類あるの?

結論を言うと「無数にある」と言えるでしょう。
とくに最近は、新しい品種もどんどん生み出され、個性的な香りを持つバラも登場しています。
この記事で解説している「10のノート(香調)」や、広く知られている「モダンローズ7つの香り」はあくまでも一つの基準としてお考えください。

バラの香り分類10のノート(香調)

バラの香りと聞いて、どのようなイメージを持つでしょうか。多くの人が「甘い」「華やか」といった印象を思い浮かべるかもしれません。実際、香水や化粧品、ボディミスト、シャンプー、ハンドクリームなど、私たちの日常には「バラの香り」として販売されている製品が数多く存在します。

しかし、生花のバラの香りは品種によって実に多彩で、一概に「バラの香り」と言っても、その特徴は千差万別です。甘く芳醇な香りのものから、爽やかで軽やかな香りのものまで、バラの香りには奥深い世界が広がっています。

「モダンローズ10のノートとは:
バラの香りの第一人者、パフューマリー・ケミストの蓬田勝之(よもぎだかつゆき)氏が、バラの香りを科学的に分析し、10のノート(香りのニュアンスや香調)に分類したものです。

やや薬効感のあるグリーンな香り。針葉樹の葉などから感じられる。

成分:βピネン、リモネン、オシメン他

新鮮な青葉を手で摘んだ時の香り。
刈ったばかりの芝生のような香り。

成分:シス-3-ヘキセノール、シス-3-ヘキセニルアセテイト他

いわゆるバラの甘い香り。
一番想像しやすい「バラの香り」と言ってもいいかもしれません。

成分:

シトロネロール

バラの主要成分のうちの一つ。
甘やかなフローラル&フルーティノート。
バラ以外だと、ゼラニウムやネロリ、ラベンダーから感じられる。

ゲラニオール

バラの主要成分のうちの一つ。
華やかなフローラルノート
バラ以外だと、ゼラニウムやモモ、ラズベリーから感じられる。

ネロール

バラの主要成分のうちの一つ。
爽やかなレモンの様な香り。
バラ以外だと、レモングラスやホップから感じられる。

フェニルエチルアルコール

バラの主要成分のうちの一つで、華やかな香り。
バラ以外だと、ゼラニウム、カーネーション、イランイランから感じられる。
また、日本酒、ワインにも含まれる。

フルーティーな花に特徴的な香りで、その名の通りフルーツや各種花を想起させる甘い香り。

成分:シトロネリルアセテイト、リナロール、シトラール他

やや湿ったフェノリック(薬品的)でスパイシーさを持ったティーローズ特有の香り。
水をまいた花屋の前を通った時のような香り。

成分:1,3-ジメトキシ−5-メチルベンゼン、1,3,5トリメトキシベンゼン他

紅茶やスミレの香りに特徴的な香り。
「紅茶の缶を開けたような香り」と評されることも。

成分:βイオノン、αイオノン他

クローブ(丁子)やカーネーションに多く含まれる特徴的なスパイス様の香り。
「歯医者さんの香り」に感じる人も。

成分:オイゲノール、イソオイゲノール、メチルオイゲノール他

ハーブのアニスやフェンネル(ウイキョウ)に似た苦味のある甘さに青臭さを伴った香り。
※スターアニスとは異なる。

成分:4-メトキシスチレン、4-ビニルフェノール他

木香様の香りとパウダリーなハチミツ様の香りを合わせた香り。

成分:βカリオフィレン、ゲルマクレン-D他

比較的揮発しやすい花ロウ由来の成分。
油脂、ワックス様のにおいがあるものの、成分自体に特徴ある香り印象を持たない。
バラの香りの柔らかさや保留性に影響している。

成分:ノナデカン、ノナデセン他

さいごに

以上が、バラの香り10のノートです。
実際にバラの香りを嗅ぐときに、どんな香りが含まれているか、探してみてくださいね。

また、この10の分類は「化学分析」に基づくものです。
自身の五感で受け取る感覚、経験からくる印象などと併せて楽しんで、
自由に表現してみてください。

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