バラの香りマニアが厳選!「飲むバラ」で心と体を整える。おすすめローズティー3選(ハーブ編)
バラ好きの皆さん、こんにちは。
皆さんは、バラと触れ合う中で、あの芳醇な香りを日々の暮らしの中で「味わって」みたい。そんなふうに思ったことはありませんか?今回は「お茶」として味わうバラについてのお話です。
ローズティーの「タイプ」
「ローズティー」と言っても、大きく分けて二つのタイプが存在します。 一つは、香料でバラの華やかさやイメージを添加したフレーバーティー。 もう一つは、バラの花びらそのものを原料として使ったハーブティーです。
どちらも素晴らしいものですが、今回は後者の「バラそのもの」を使ったお茶にフォーカスを当ててご紹介します。
バラを原料に使ったハーブティーには、単なる嗜好品という枠では語り尽くせない魅力があります。 それは、アロマテラピーの観点から見ても理にかなった、深く上質なリラックス効果です。
日々の暮らしに少し疲れてしまったときや、仕事の合間のブレイクタイム。 本物のバラの香りは、凝り固まった心を優しく解きほぐしてくれます。
そこで今回は、バラのインストラクターであり、ワインエキスパート、そしてアロマテラピー1級の資格を持つ、根っからの「バラの香りマニア」な管理者が、これまでに数十種類のローズティーをテイスティングしてきた中で、「混じり気のない、ピュアなローズの香りを楽しめるお茶」を3つ厳選しました。
ローズティーの素晴らしさ
アロマテラピーの視点から少しだけ解説させてください。
バラの香り成分(ゲラニオールなど)には、私たちの心を「不安」から解き放ち、幸福感をもたらす力があると言われています。
ポットにお湯を注ぎ、蒸気とともに立ち上る香りを胸いっぱいに吸い込む…。 それは、お茶を飲む前から始まる、いわば「美味しい蒸気吸入法」
鼻から脳へ、そして口から体へと、バラの優しさが染み渡る感覚は、他のお茶では代えがたい特別な体験です。 それでは、私が自信を持っておすすめする「ピュア」なローズティーをご紹介いたします。
おすすめローズティー
1.ピエトロ・ロマネンゴ「ローズティー」
(イタリア・ジェノヴァ)

まず最初にご紹介するのは、イタリアの老舗砂糖菓子店「ピエトロ・ロマネンゴ」のローズティーです。
公式ホームページ
日本では、Nonna&Sidhi オンラインショップほかで取り扱っています。
【ここが推し!:華やかさと奥深さ】
ピエトロ・ロマネンゴのバラは華やかながら、非常に奥深い魅力があります。
イタリアのテロワール(気候・土壌・地形)を感じる、生命力あふれる味わいです。
そのため、普段飲んでいる「アールグレイ」や「ダージリン」のポットに、この蕾を数粒落とすと…
バラの華やかさ、高級感と深みを追加することができます。
同ブランドのローズジャムを加え、ロシアンティーとして楽しむのもおすすめです。
- 味わい: 薬草酒やポプリを思わせる、深く、落ち着いた香り。
- おすすめシーン: 週末の夜、ちょっと贅沢なティータイムに。
ピエトロ・ロマネンゴさんのバラからは、特にトリュフのようなアーシー(土のような)感や、スパイスを感じました。ワイン好きにもおすすめです。

2. ゾネントア「ローズバッド・ティー」
(オーストリア)

次にご紹介するのは、オーガニック先進国オーストリアから。「ゾネントア」のローズバッド(蕾)ティーです。
畑を一つの命として捉える「ビオディナミ」の考え方を取り入れた、徹底した自然派ブランド。
公式ホームページ
各種ナチュラル系のショップ、ハーブティショップで購入できます。
【ここが推し!:クリアでピュアなダマスク香】
このお茶の最大の特徴は、雑味のない「透明感」です。
有機栽培で育てられたバラを手摘みしているため、お湯を注ぐとフレッシュで華やかな香りが広がります。
クセがないので、自分だけのハーブティを作るのにも最適です。
- 紅茶(ニルギリなど): さっぱりとしたアイスローズティーに。
- 緑茶やほうじ茶: 意外ですが、和のお茶とも喧嘩しません。
- 炭酸水: 濃いめに抽出して冷やし、炭酸で割れば「ローズスパークリング」に。
ノンカフェインなので、夜寝る前にそのまま飲むのも最高です。飲み終わった後の蕾も綺麗なので、最後に食べてしまうことも(オーガニックならではの安心感ですね)
- 味わい: 渋みは一切なし。水のようにごくごくと飲める清涼感。
- おすすめシーン: 体をリセットしたい日や、自分だけの味を作りたい時に。
ピュアなローズウォーターを味わっているような、透明感のある香りと余韻です。

3. ヌミティー「ホワイトローズ」
(アメリカ )

最後は、もっと手軽に楽しみたい方へ。「ヌミティー(Numi)」のホワイトローズです。
公式ホームページ
これは「白茶(ホワイトティー)」という希少なお茶に、バラの蕾をブレンドしたもの。
Amazon、成城石井などで購入可能です。
【ここが推し!:バラ+白茶でやさしい香り。ティーバッグなので手軽】
白茶とは、緑茶と烏龍茶の中間に位置する弱発酵茶で、繊細な甘みと柔らかな口当たり、上品な香りが魅力です。
そして、「ポットを出すのとか、面倒くさい!」
という方にはこれが一番おすすめ。個包装のティーバッグになっています。
通常、白茶や緑茶は「お湯の温度」にうるさいものですが、ヌミティーはブレンドが絶妙なので、多少ラフに淹れても渋くなりくく、美味しく入ります。以前は成城石井でペットボトルのものも購入していたんですが、2025年現在は取り扱いが終了してしまったようで、残念ながら見ませんね。
マグカップにポンと入れてお湯を注ぐだけで、本格的なローズティーが完成。
ベースが「白茶」なので、お茶としてのコクと旨味(テアニン)もしっかりあり、「ハーブティーだと物足りない」という紅茶派の方も満足できる一杯です。
- 味わい: 滑らかな口当たり。バラの甘く上品な香り。
- おすすめシーン: オフィスのデスクや、忙しい朝のクイック・リチャージに。
白茶は「美人のお茶」とも呼ばれます。美肌効果のあるバラの香りとぴったりですね。

3種の比較まとめ:今日の気分は?
| ブランド | タイプ | 味わい | こんな人に |
| ピエトロ・ロマネンゴ | 蕾(バラのみ) | 華やか・深い | バラの深い香りを楽しみたい方 |
| ゾネントア | 蕾(バラのみ) | フレッシュ・純粋 | クリアなバラの香りを楽しみたい方 |
| ヌミティー | 花+白茶 | 甘み・滑らか | 手軽にバラの香りを楽しみたい方 |
終わりに
~香りは、脳への直接的なアプローチ~
嗅覚は五感の中で唯一、脳の情動(感情)をつかさどる部分にダイレクトに伝わると言われています。 だからこそ、混じり気のない「ピュアなバラの香り」を体に取り入れることは、理屈抜きで私たちの心を解きほぐしてくれますね。
お湯を注ぐだけでバラの香りに包まれる『お茶』というスタイルは、最も手軽で、かつ贅沢にバラと付き合える素晴らしい選択肢だと思います。
これからも「バラの香りマニア」として、皆様の琴線に触れるような素敵なバラのプロダクトを見つけたら、随時シェアしていきますね。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
